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World Cleanup Day 2026、192か国・地域以上で開催。清掃活動から「ごみを生まない習慣」へ

2026.10.02

2026年9月20日、第9回となるWorld Cleanup Dayが世界各地で開催されました。速報値では、192か国・地域以上から数百万人が参加し、政府、自治体、地域コミュニティ、学校、企業などが一斉に環境活動に取り組みました。

今年のWorld Cleanup Dayでは、ごみを拾って街をきれいにするだけでなく、ごみを生み出している消費行動や生活習慣そのものを見直すことにも焦点が当てられました。

192か国・地域以上から数百万人が参加

2026年のWorld Cleanup Dayには、世界192か国・地域以上から数百万人が参加しました。

「Strive for Five」を掲げ、人口の少なくとも5%が環境のために行動することで、環境を大切にする意識を社会の新しい規範へと変えていくことを目指しました。

参加したのは、地域のボランティアだけではありません。各国の政府関係者、自治体、国際機関、学校、企業、著名人なども活動に加わり、環境問題に対する国際的な連携を示しました。

中国・紹興で国連公式行事を開催

2026年のWorld Cleanup Dayにおける国際的な公式行事は、中国・浙江省紹興市で開催されました。国連人間居住計画(UN-Habitat)との共催で、開会式や国際的なプログラムが行われました。

Let’s Do It Worldの代表ハイディ・ソルバ氏も開会式に参加し、政府と市民社会が協力して環境課題の解決に取り組む重要性を発信しました。

World Cleanup Dayは、2008年にエストニアで5万人が国内全土を清掃した活動を起点としています。今回の紹興での行事では、その活動が国際的な市民運動へと発展してきた歩みも紹介されました。

清掃活動から、ごみを生まない社会へ

今回のWorld Cleanup Dayで強調されたのは、清掃活動だけではごみ問題を解決できないという視点です。

ごみを拾うことは、すでに存在している問題を目に見える形にする大切な行動です。一方で、廃棄物を減らすためには、私たちが何を買い、どのくらいの期間使い、どのように手放しているのかを見直す必要があります。

大量生産、大量消費、過剰な包装、使い捨てを前提とした商品など、ごみの背景にはさまざまな社会の仕組みがあります。2026年のWorld Cleanup Dayは、清掃活動を入口として、こうした仕組みに目を向ける機会となりました。

各国で広がった取り組み

世界各地では、地域の課題や文化に合わせたさまざまな活動が行われました。

・ナミビア:国内清掃キャンペーンを再始動し、著名人も清掃活動に参加
・エストニア:外務大臣と外交団が首都タリンの地域を清掃
・ヨルダン:10の県で政府機関、自治体、学校、ボランティアが活動
・セネガル:首都ダカールの19自治体すべてで清掃活動を実施
・ドイツ:ボンを中心に、地域団体や行政が連携して活動

これらの活動は、廃棄物問題が国境を越えた課題であること、そして地域や立場を越えた協働が解決の土台になることを示しています。

ブラジルでは100万人以上の学生にメッセージ

ブラジルでは、Let’s Do It Worldのネットワーク団体Instituto Limpa Brasilと連携し、100万人以上の学生に「世界を変える5%になろう」というメッセージを届けました。

清掃活動への参加を促すだけでなく、学生たちが自分たちの暮らす場所を見つめ、地域を変える力を持っていることに気づく機会をつくった取り組みです。

環境活動を一日限りのイベントで終わらせず、次の世代のリーダーを育てる学びへとつなげている点が特徴です。

人の住まない島にも届くごみ

北海にある無人島メルム島では、27人のボランティアが海岸に漂着した約15立方メートルのごみを回収しました。

この活動は、ごみが国境を越えて移動し、人の少ない遠隔地にも到達していることを示す事例です。私たちの暮らす街で発生したごみも、風や雨、河川などを通じて、遠く離れた場所へ流れ着く可能性があります。

3つの拠点をつないだ国際発信

2026年のWorld Cleanup Dayは、次の3都市を拠点に世界各地の活動をつなぎました。

・リガ(ラトビア):グローバル放送
・タリン(エストニア):グローバル・コールセンター
・キーウ(ウクライナ):グローバル・メディアセンター

各地の活動をリアルタイムで紹介することで、地域の小さな行動を世界規模の市民運動として可視化しました。

World Cleanup Dayのこれまで

World Cleanup Dayは、2008年にエストニアで始まり、2018年に初めて世界同日開催が行われました。

2023年12月には、国連総会が9月20日をWorld Cleanup Dayとする決議を採択し、2024年からは国連の公式カレンダーに掲載されています。

2018年から2025年末までの累計では、211か国・地域から延べ1億3,900万人が参加し、87万トン以上のごみが回収されました。

清掃活動を、社会の習慣の変化へ

World Cleanup Day 2026は、世界中の人々が同じ日に行動することで、環境問題への関心を高めました。

一方で、今回の取り組みが示しているのは、清掃活動を続けるだけではなく、ごみを生み出す消費や生活習慣を変えていくことの重要性です。

ごみを拾うことは、問題を知るきっかけになります。そして、その気づきを次の買い物、商品の使い方、修理や再利用、廃棄の選択へつなげることで、社会の仕組みそのものを変える一歩になります。

次回のWorld Cleanup Dayは、2027年9月20日に開催されます。

一人ひとりの行動を、地域の変化へ。地域の変化を、世界の変化へ。

出典:Let’s Do It World「Millions of People, One Planet: World Cleanup Day 2026 Moves from Cleaning Up to Changing Habits」