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デジタルクリーンアップデーの結果報告

2024.06.19

デジタルクリーンアップデーへのご参加、誠にありがとうございました。
グローバルのウェブサイトに結果報告が掲載されましたので、その和訳をもって日本向けの結果報告とさせていただきます。
ご一読いただければと存じます。

原文:https://www.worldcleanupday.org/post/digital-cleanup-day-2024s-results-push-overall-registrations-past-1m

Digital Cleanup Day

ワールドクリーンアップデー(WCD)が物理的な環境をクリーンアップする日であるように、デジタルクリーンアップデー(DCD)はデジタル環境をクリーンアップする日です。今年のデジタルクリーンアップデーは公式には3月16日(土)に開催されましたが、企業がDCDに紐づいたCSRやSDG関連の活動を完了できるように結果の登録は5月まで可能でした。

2024年のキャンペーンの結果を経て、過去から現在に至るまで登録者数は延べ100万人を超え、キャンペーン関連活動への関心が高まっていることを示しています。

現在までに延べ1,184,717人が参加し、DCDの過去5年のキャンペーンを通じて全世界175の国・地域(全ての国連加盟国の83%を含む)においてデジタルデバイスから1450万ギガバイトを超えるデータが削除されました。

この顕著な成果により、3,625トン以上のCO2の排出を防いだことになります。この成果がなければ、深刻化する環境破壊につながったことでしょう。

2024年の結果を見ると、98か国・地域から315,097人が登録し、合計1,829,132GBのデータを削除し、457,283kgのCO2排出を防いだことになります。

登録者数が最も多かったのはフランスで、次いでベルギー、ブルガリア、イタリア、イギリスがトップ5を占めました。ブラジルは南米で最も多く、アジアではパキスタン、アフリカではタンザニアが最多でした。

削除されたデータ量についてもフランスがトップで、ブラジル、スロベニア、スイス、イギリスが続きました。

デジタルクリーンアップデーは、Let’s Do It World NGO(LDIW)によって運営されるグローバルなイニシアチブであり、次回は6年目を迎えます。主な目的はデジタル汚染に対する意識を高め、個人や企業にオンラインでのプレゼンスを整理し再構築するよう促すことにあります。その重要性と関連性が毎年増しています。

LDIWのCEO、アネット・リノ氏は、DCDキャンペーンの成果とその意識の必要性について、「LDIWでは、学校、企業、政府関係者などからデジタルクリーンアップデーへの関心が高まっているのを目の当たりにしています。以前よりも多くの人々がこのトピックに関心を持ち、デジタルクリーンアップデーについての情報や、チームやコミュニティでの実施方法について積極的に問い合わせてきています。」と述べています。

彼女は、「すべてのデバイスやクラウドから不要で重要でない写真、ビデオ、映画、メールなどを整理し削除することにより、デジタルデータのフットプリントを小さく保つことは、自然からごみを掃除するのと同様に、私たち一人ひとりが地球のためにできる小さな行動です。簡単に行うことができ、特に家族や友人、同僚と一緒に行なうと楽しいものにさえなります。」と説明しています。

リンノ氏は、「デジタルごみ問題の解決策としてデジタルクリーンアップデーについての情報を伝え広めることで、私たちのネットワークがこの方向に向けて努力していることのポジティブな効果です」と結論付けています。

今は「情報時代」であり、私たちは物理的な世界とデジタルの世界の両方に生きています。私たち人間は両方の世界で製品やサービスを生産し消費しています。これはまた、オンラインの製品やサービスを使用する際、例えば映画やテレビのストリーミングチャンネルを視聴したり、旅行先で写真を投稿したりメールで送ったりする際にも、両方の世界でごみを生み出していることを意味します。

デジタルごみは膨大なエネルギーを消費し、その結果、二酸化炭素(CO2)の大量生産を引き起こします。インターネットだけでも年間約9億トン以上のCO2を生み出しています!インターネットを稼働させるために必要なエネルギー生産の需要は、まずます急速に増加しています。

今年のキャンペーンに参加してくださったすべての皆さまに感謝いたします。私たちは、地球の生態系の健康を改善するために皆さまが継続的に取り組んでくださっていることに感謝しています。

また、デジタルごみに関する興味深い記事の連載を作成してくれた私たちのブログ著者、イリーナ・コマゾヴァにも心からの感謝を申し上げます。最新の記事はこちら(https://www.worldcleanupday.org/post/embracing-simplicity-the-indubitable-benefits-of-reducing-digital-clutter)で読むことができます。

さらに、私たちのソーシャルメディア代表であるデンマークの科学インフルエンサー、マリア・ヤルジスにも感謝します。彼女が制作した楽しく活気ある教育ビデオシリーズのうち、最新作は公式Facebookチャンネル(https://www.facebook.com/worldcleanupday.global/videos/712390737728362/)でご覧いただけます。

デジタルクリーンアップデーの活動がどのようにしてデジタルごみに対する重要な認識を広めるのに寄与しているかについては、DCDウェブサイト(https://www.digitalcleanupday.org/)で詳細をご確認いただけます。そこにはラーニングセンター(https://www.digitalcleanupday.org/learning-centre)も用意されています。

また、DCDキャンペーンが続くにつれてニュースや見解をお届けする公式LinkedInチャンネル(https://www.linkedin.com/company/digital-cleanup-day-official)もフォローしてください。

来年は2025年3月15日(土)に予定されています。来年のキャンペーンへのご登録と、皆さんのストーリーを楽しみにしています! 

脚注:* デジタルごみの計算には、国際エネルギー機関(IEA)の世界平均二酸化炭素(CO2)排出量の数値を使用しています。これによれば、サーバーやその他のデータストレージ機器に保存される4 GBのデータは、1年間で2 kWhのエネルギーを消費し、1kgの二酸化炭素(CO2)を排出するとのことです。